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からだの声と銀の鍼

世田谷区用賀の竹内鍼灸治療院/自然の摂理に身をゆだね、心とからだを銀の鍼で紡ぎます

経絡治療に思うこと5

当院には様々なお悩みの方が訪れます。腰痛、肩こり、膝の痛み。頭痛や月経不順、慢性疲労、虚弱体質、様々な不定愁訴。赤ちゃんを望まれる方や逆子ちゃんも。心因性の症状や思春期に多く見られる体の不調。花粉症やアトピーなどのアレルギー症状。病院ではいくつもの専門外来に分れる症状ですが、鍼灸院は診断をするところではありませんので、どのような症状の方でも治療対象となります。もちろん外傷や感染症他、病院での加療が必要と思われる場合は、すみやかに適した医療機関を受診するようお伝えします。

 

皆さんが鍼灸院に足を運ぶ理由。「病院の検査結果では異常がなかった」「もう長いこと不調が続いているが、鍼灸で改善が望めるのなら」「マッサージや整体で楽になるのはその場限り」とお話しされる方が多くいらっしゃいます。では、あまたの鍼灸整骨院や整体等と経絡治療は何が違うのでしょうか。

 

経絡治療では陰陽五行説を根幹として治療方針を決定しています。陰陽五行説とは、宇宙の法則や自然の摂理を説いたものであり、私たち人間もその自然の一部であるという考え方です。五行というのは宇宙と大自然を構成する5つの基本物質のことをいい、その特性を『木・火・土・金・水』に当てはめます。なんとシンプルなのでしょう。

 

本来、人は生まれ落ちた環境に適応しながら、自分の特性を活かして働くことで、周囲と調和して今生の役割を発揮します。人の体にも自然界と同じように五行の特性があり、それらの調和がとれていれば、個人の健康も周りとの関係も調和が保たれると考えます。ですから心身の不調はそのバランスが崩れることによって起こります。身体は病気という手段で自分にメッセージを送っているのです。経絡治療では、陰陽五行の相互関係に不具合が生じたために、身体(五臓)に病変が現れるとみているので、五臓を経由する経絡を整えることで健康を取り戻すと考えます。経絡治療が様々な病症に対応出来るのは、病を検査の数字や局所の症状では診ていないからです。

 

私たちは具合が悪くなってはじめて自分の体に意識を向けます。この辛い状況をどうしたものか、と顕在意識が認識するまで全く気が付かないでのです。でも本当は、もっと前から身体は自分に何らかのサインを送っているはずです。分っていたけれど見て見ぬふりをしていたのかも知れません。病気はあるとき突然に現れるわけではありません。ちゃんと潜在意識の中では存在していたはずです。病気といえども、自分が作り出した産物なのです。

 

自分で作り出したものであれば、自分で取り除くことができる。

 

経絡治療は、患者さん自身の自己治癒力を高めることを最大の目的としています。体質、普段の生活や過去の生活習慣、症状の現れ方など、たくさんの情報から読み取った内容を陰陽五行に照らし合わせて治療をたてます。それがひとりひとりの本質を見極める手がかりとなります。本来の自分自身に還ることができれば、自分が作った病も自分で癒すことができる。鍼灸はそのお手伝いをしているだけなのです。

 

哲学者、神学者、医者でノーベル平和賞受賞のアルベルト・シュバイツァーはこう述べました。『すべての患者は、自分の中に医者を持っている』

 

そうなのです。医療に携わる私の役割は、患者さんが自分で治ろうとする力を最大限に発揮できるようにサポートすること。実はこの言葉、催眠療法を学ぶうえで、萩原先生が最も大切なこととしてお話しされた言葉のひとつでした。「催眠療法と経絡治療」手法は違いますが、きっと目指すところは同じなのではないでしょうか。

 

鍼灸は伝統医術です。科学的根拠を主張するにはあまりに心許ないと言わざる負えません。しかし人間の奥底には計り知れないほどの創造性があります。なぜならそれが宇宙と繋がっているからです。そのように東洋哲学では考えているのです。経絡治療を実践していると、その片鱗が垣間見えることがあります。そんなとき、私は患者さんとの気の交流を感じるとともに、大自然との一体を思わずにはいられません。

 

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東京世田谷区用賀/東急田園都市線 用賀駅徒歩4分

脈診経絡治療 竹内鍼灸治療院