からだの声と銀の鍼

世田谷区用賀の竹内鍼灸治療院/自然の摂理に身をゆだね、心とからだを銀の鍼で紡ぎます

待つということ

当院の待合室にかわいい絵本棚を設置しました。

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注文を受けてから制作。職人さんの丁寧な仕事が伝わります。約半年待って、春の足音が聞こえてくるこの季節にぴったりの優しい雰囲気の絵本棚が届きました。大量生産品にはないぬくもりを感じます。

 

経絡治療における鍼の手法にはこのような文言があります。

鍼は極めて軽く持ち、吸い込まれる如く自然に刺入しなければならない。一定の深さに達したならば、留めて気をうかがい、気の動きを診、目的を達するを見て抜き去るのである

鍼で人体に気を補うには、術者の意志だけで鍼を進めてはいけません。心静かに気をうかがい、しかるべき時まで鍼先に気が至るのを待ちます。そして患者さん自らの力で伸びやかに気が流れ出すのを確認して間髪入れずに鍼を抜き去ります。

 

私はこのような手技を毎回行って治療しています。鍼先に気が至るということは、患者さんの自然回復力を『信じて待つ』よりほかは成立しないのです。気の巡行が正しく整うと体と心は自然と健康へ向かいます。その力を引き出すのが我々「鍼灸家」です。資格取得のみでいうところの「鍼灸師」とは意味合いが違います。

 

この内側から湧き出る想念によって、あたたかい春の風のような気が流れ出します。経絡治療の真髄は、焦らずに信じて待つ、ここにあるのかもしれません。

 

東京世田谷区用賀/東急田園都市線 用賀駅徒歩4分

脈診経絡治療 竹内鍼灸治療院