からだの声と銀の鍼

世田谷区用賀の竹内鍼灸治療院/自然の摂理に身をゆだね、心とからだを銀の鍼で紡ぎます

経絡治療に思うこと3(鍼と催眠療法)

さて、催眠療法というと皆さんはどのようなイメージを思い浮かべますか?私もはじめは催眠ときくと「あなたは眠くな~る…」を想像してしまいました。それになぜ催眠と前世は関係があるのか。前世については、生まれ変わりや死後の世界を信じていることが必須条件?という疑問もありました。

 

ともすれば、神秘的な事柄には「オカルト的」「特定の人が好きそうな」「胡散臭い」といった雰囲気が漂い、受け入れがたいと思われる人もいるでしょう。私の場合、興味本位でスピリチュアルとかパワースポットなどと騒ぐことにはとても違和感を覚えます。

 

イーハトーヴクリニック萩原先生のセミナーはこのようなあやふやなイメージではありません。大学病院の消化器外科医として30年以上にわたる臨床経験を積まれた萩原医師は、ホリスティック(全人的)な立場から、病気を単に肉体的な問題とみるのではなく、魂・精神まで踏み込みこんだ原因に基づき、根本的な医療を行っています。そして催眠療法が心身の問題解決の一助になるというメッセージを明確に伝えています。

 

催眠療法についてHPから抜粋して掲載する許可を頂きました。

催眠療法とは、顕在意識の下に存在し、意識の90%以上を占めている潜在意識と顕在意識がつながった状態で行なう心理療法のことです。
催眠状態になって潜在意識とつながると、その中に暗示やイメージを送り込みやすくなります(暗示療法、イメージ療法)。
また、その中にある記憶を思いだしやすくなります(前世療法、年齢退行療法、胎児期退行療法、未来世療法)。
その状態を利用して、今世の幼い頃(年齢退行療法)、前世の人生(前世療法)、胎児期(胎児期退行療法)などに退行してその時の出来事を体験したり、未来へ順行してその人生を経験(未来世療法)することにより、これまで気づかなかった事が浮かんだり、思い出したりすることがあります。
そして、そこでの体験から得られた学びや気づきが、現在の問題の解決や目的の達成につながったりする可能性があるのです。 

ご興味あるかたは催眠療法|前世療法|イーハトーヴクリニック催眠センター|神奈川県横浜市たまプラーザのサイトをご覧ください。

 

普段、私たちが論理的に物事を考えたり、意思や決断を行う顕在意識は新しい脳と呼ばれる大脳新皮質がつかさどっています。一方、感情、感覚、直感や記憶、想像力を担う潜在意識は古い脳と呼ばれる大脳辺縁系に保持され、無意識とも言われます。潜在意識はその人の胎児期からの全記憶の他、肉体を持たない魂の記憶、そして前世(過去世)の記憶ともつながっていると考えます。また、ユングは無意識には「個人的な経験とは関係のない、民族や人類の誰もが共有している無意識層がある」と考え、この無意識を「集合無意識」と呼んでいます。さらに私たちの潜在意識は、植物や鉱物、宇宙と共有していると述べています。

 

私が思わず感嘆の声をあげたのは「人類共有の無意識層」「植物や鉱物、宇宙との共有」という考え方。まさに私が実践している鍼は、この階層にアプローチすることを念頭に置いて治療を行っているからです。

 

東洋思想には『天人合一』という考えがあり、人体は天地の自然と相応しているという意味です。私は常に患者さんに対して人は自然の一部という認識を持ちながら鍼をしています。また、経絡治療の治療原則は陰陽五行論に基づいています。陰陽五行とは大自然や宇宙の法則をもとに考えられた理論です。実際の治療においては、この陰陽五行論を前提として、さらに症状や体質、生活環境等を鑑みて適切な治療計画を立てます。

 

私の鍼治療では、多くの患者さんがとてもリラックスした状態で治療を受けています。そう、まるで催眠療法がおこなわれる潜在意識下と同じような状態です。それから催眠療法は自身の深い意識の中から学びや気づきを得ることで、問題解決や目的の達成につながる可能性があると考えています。経絡治療では、患者さん本来のあるべき姿に立ち返ることで自己治癒力が向上し、病から回復するという考え方があり、催眠療法と非常によく似ています。どちらも解決の糸口は自分の中にあるということです。

 

さあ、次はいよいよ催眠療法体験編です。

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瞑想中?

 

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脈診経絡治療 竹内鍼灸治療院

 

 

経絡治療に思うこと2(催眠療法編)

ということで前回の続き。

鍼の治療中はスヤスヤとおやすみになる患者さんが多くいらっしゃいます。私も鍼の勉強会等で模擬患者になると、本来であれば受け手としての役割を果たさねばならないのですが気が緩むとついウトウト…

 

模擬患者の時ですらこんな調子なので私が本気の患者として横になると、あっという間に眠りへと突入です。一般的な鍼治療のイメージからすると、鍼の痛さに耐えながら眠くなるなんて!と思われがちですが経絡治療の鍼は全く痛くありません。そして自己治癒力を高めて病苦を取り除くのが目的ですから、自律神経系の副交感神経が優位になるので眠くなるのです。副交感神経が高まると心身ともにリラックスして免疫力も向上します。このような状態の中でしっかり鍼をするのです。

 

そして、このときの眠りには特徴があります。寝息をたてている方でも、たとえば姿勢を変えてもらうために「横を向いてください」と声をかけると、みなさんすぐに反応されます。しかも寝ていたことにご本人が気が付かないときもあります。そう、寝ているのか起きているのかわからない状態なのです。逆にほんの短い間のおやすみでも「眠っていたけれど時間の感覚が全くわからない。熟睡してしまった」とおっしゃる方もいます。そして目覚めはすっきりと覚醒して、治療後は体が軽やかになる方が大半です。もちろん、主訴の消失や症状が和らいでいることも実感されます。たとえ治療直後にあまり変わりがなくても、翌日には変化を感じる方も多くいらっしゃいます。

 

治療中にいったい何が起きているのでしょう。経絡治療は気の調整を行うことで自己治癒力を引き出すのですが、私はこれが変性意識状態で起こっているのではと考えています。いわゆる催眠状態です。脳波はα波という非常にリラックスしたときの波形を表します。

 

話は少し逸れるのですが、昨年、私は翻訳家の山川亜希子氏の講話を聞く機会がありました。山川さんはアメリカの精神科医、ブライアン・L・ワイス氏の「前世療法」を翻訳した方です。実は私がこの本を手に取ったのは今から十数年も前のこと。それが偶然にも昨年の11月に友人から山川さん講話の誘いを受けたのです。本を読んだ頃を懐かしく思い出しました。当時の私はいわゆる精神世界について漠然と憧れをもってはいたけれど、結局はよく理解できませんでした。

 

今回は山川さんの現在の取り組みのお話が主でしたが、ふと前世療法を含む催眠療法ヒプノセラピー)のことが気になり、調べてみることにしたのです。それから間もなくして、私は統合医療として催眠療法を実践しているイーハトーヴクリニック医師の萩原優(はぎわらまさる)院長による催眠療法セミナーを受講することになるのですが…

 

つづく。

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経絡治療に思うこと1

治療中、鍼やお灸を患者さんにあてたときに「ああ、今のところからすーっと流れていく感じがします」とお話しされる方が時々いらっしゃいます。「どのように流れました?」と聞くと経絡の流れに沿っていることがよくあります。患者さんは経絡の走行を知りませんので、あとで院内にある経絡人形を見てもらうと「おお~」と驚かれます。

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私が施術しているときは、鍼を持つ右手(刺し手)の鍼先が緩んだ感じや、鍼先を抑える左手(押し手)の手のひらにふわっと広がる感覚を気の流れる合図と判断し、鍼を抜きます。この間、数秒です。

 

この私の感覚とほぼ同時に、患者さんから先ほどの言葉が発せられることが多いのです。もちろん、すべての患者さんがそのように感じるわけではありません。鍼をしているのにお灸のように温かいとか、鍼とは別の箇所にじわじわとくる、などいろいろです。特に何の変化もないということも普通です。感じないからと言って気が流れていないとか、鍼の効果が伝わらないということではありません。

 

鍼の影響は脈やお腹の変化として現れます。患者さんのお腹が鳴ったり、施術中に静かな眠りに入るのは副交感神経が優位になり、心身がリラックスしているからです。施術後は肌の血色がよくなり、全身が軽く感じるのは気血がめぐり自己回復力が高まっている証しです。

 

よく鍼はプラシーボ効果、つまり心理的影響や思い込みなのではといわれることがあります。しかし本当にそうでしょうか。ではどうして言葉を介して説明できない赤ちゃんや動物にも鍼が有効なのでしょう。

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鍼大好き。我が家のにゃんこ。

 

私が実践している経絡治療の沿革は、中国古代の東洋哲学(黄帝内経の素問・霊枢、難経)に根差した考えをもとに、奈良時代のはり医術から江戸時代のはり医の学術の流れを汲んでいます。明治政府により西洋医学の普及が促進され鍼灸治療は衰退していきますが、昭和の初めに柳谷素霊という人物が『古典に還れ』と叫び、その声に応じた竹山晋一郎、井上恵理、岡部素道により唱えだされたものが経絡治療の成り立ちです。

 

西洋医学による刺激理論の局所的な鍼灸とは一線を画した経絡治療は、中国伝来の鍼灸術が日本において発展した古典臨床鍼灸です。

 

実はこの経絡治療、海外でも実践する鍼灸師が多数おります。私が所属する経絡治療の学術団体『東洋はり医学会』は海外14支部が存在し、これほどの拡がりは他団体では見られません。

 

その理由として考えられるのは、日本鍼灸といわれる経絡治療ですが、決して日本人のためだけの鍼灸という位置づけではないからです。各地の風土、ひとりひとりの生活環境、心身一如(心と体はひとつである)の考えを持ち、自然の摂理に従って実践する鍼灸術だからこそ、世界各国でも受け入れられているのではないでしょうか。

 

このような臨床を日々行っていますと、鍼灸は医療という枠を超えてもっと何か大きな集合的意識の中に存在するのではないかと私は考えるのです。そしてその疑問を明らかにするべく、先月私はとあるセミナーを受講したのですが...

 

つづきは次回。

 

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太古の息吹

先日、父の安否確認で北海道に帰省しました。老いを重ねる父にとって、冬の暮らしは年々厳しさを増しているようです。実家の裏の畑から望む日の出。樹木のむこうには大雪山が連なります。この時期、まもなく雪原に灰色の融雪剤が撒かれ、美しい白さは失われます。しかし長い冬の終わりを告げるその光景を父は安堵して眺めるのでしょう。

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そして私たち家族は道北の実家をあとにして、登別温泉のすぐ近く、白老町へと向かいました。宿泊先の宿海の別邸 ふる川 | 北海道 白老の温泉旅館は眼前に太平洋が拡がる素晴らしいロケーション。

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 (宿のHPより画像拝借)

 

今回の帰省でどうしても訪れたかったのが、ここ白老(しらおい)の地。白老の歴史は8千年前の縄文時代までさかのぼります。写真、ホテル眼下の海沿いから続くアヨロ海岸一帯の虎杖浜地区ではアイヌ文化の遺跡が多く発掘されています。5千年前の縄文時代前期、3千年前の純文時代晩期の土器等が出土され、太古の息吹を間近に感じるエネルギーに満ち溢れた場所なのです。縄文時代に並々ならぬ憧れを抱いている私にとってはまさに聖地!

 

アヨロ海岸にはアイヌ語でアフンルパロ(あの世の入り口)とよばれる洞窟があるそうです。昔、昆布拾いをしていたおじいさんが、亡くなったはずのおばあさんを浜で見かけて声をかけたが、大きな岩穴に入って消えてしまった。という言い伝えがあるそうです。黄泉の国のようなお話です。残念ながら時間がなくて行けなかったのですが、次回はぜひ訪れてみたいです。

 

ホテル館内には縄文土器や丸木舟などが飾られ、ラウンジの華美でない重厚な家具や囲炉裏、書棚がよい雰囲気。そしてここでは時間ごとに違うフリードリンク、こだわりのヨーグルト、食前酒、食後のホットワインのサービス、豚汁などが次々と振る舞われ、とても居心地がよいのです。おすすめのホテルですよ!

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部屋のテラスから太平洋を一望。今年は母の13回忌。父、元気でね。

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待つということ

当院の待合室にかわいい絵本棚を設置しました。

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注文を受けてから制作。職人さんの丁寧な仕事が伝わります。約半年待って、春の足音が聞こえてくるこの季節にぴったりの優しい雰囲気の絵本棚が届きました。大量生産品にはないぬくもりを感じます。

 

経絡治療における鍼の手法にはこのような文言があります。

鍼は極めて軽く持ち、吸い込まれる如く自然に刺入しなければならない。一定の深さに達したならば、留めて気をうかがい、気の動きを診、目的を達するを見て抜き去るのである

鍼で人体に気を補うには、術者の意志だけで鍼を進めてはいけません。心静かに気をうかがい、しかるべき時まで鍼先に気が至るのを待ちます。そして患者さん自らの力で伸びやかに気が流れ出すのを確認して間髪入れずに鍼を抜き去ります。

 

私はこのような手技を毎回行って治療しています。鍼先に気が至るということは、患者さんの自然回復力を『信じて待つ』よりほかは成立しないのです。気の巡行が正しく整うと体と心は自然と健康へ向かいます。その力を引き出すのが我々「鍼灸家」です。資格取得のみでいうところの「鍼灸師」とは意味合いが違います。

 

この内側から湧き出る想念によって、あたたかい春の風のような気が流れ出します。経絡治療の真髄は、焦らずに信じて待つ、ここにあるのかもしれません。

 

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こちらへお引越し

アメブロからこちらのブログに引っ越しました。

これまでも鍼灸のことや日頃のあれこれを綴ってきましたが、ちょっとよそゆきな感じを自分でも抱いておりました。

 

これからは一般的な鍼灸治療のイメージだけはない、エネルギー治療としての鍼の神秘性をお伝えできるといいなと思っています。

 

さまざまなアプローチで展開していきますのでお楽しみに。

 

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